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【278】 § 皮と革《下》 §

2010/05/01 15:38
【闇-dark-】

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(17)】S)


雨音の中…

わたくしは…《みえざるモノを視る為》
《皮》を《革》で覆ったのです…。

そう…わたくしは……
光を受容する感覚器であり、その情報をもとにして視覚が生じる、《眼球》を…
その眼の《己の皮膚》を《ラテックスで覆った》のです…。

…………自分の眼を…一時、潰すことにしたのです…………。

…そして…闇の中に堕ちていったので御座いました………。

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(7)】S)


『見えない…』

視界を失った、わたくしは…
何時しか…のたうっていました。
蛇のように…
肢体をくねらせ…身悶えするしかなかったのです

自分の精神を支えるモノを《音》のみに遮断したのです…。
神経が…研ぎ澄まされてゆきました…。
言い知れない…感覚が、わたくしを犯し始めました…。
《音》しか…追えない世界…。
しかし…それさえも…
わたくしは…取り払おうと…してしまったのです…。

そう…
わたくしは…シャッターの《音》を追っていました…。
しかし…それさえも無い世界へ、己を引き摺り堕としてしまいたくなったのです…。


わたくしは、おもむろに、もう一度…
ゴムを巻き直しました…
その時、両耳も合わせて覆ってしまったのでした…。

『聞えない…』

もう…シャッター音も、微かに…
いや…どんどん…小さくなり…聞こえなくなっていったのです…
けれど、相反するように不思議と…雨音だけが…強く激しくなっていきました…
何時しか…シャッター音は…《聞えなく》…なって…いったのです…
その…微かなシャッター音を…わたくしは、必死に追っておりました。
合わせて…ゴムによって体温感覚の変容が起こり…
わたくしの体温が、ぶ厚いラテックスに、吸い取られていくのが解りました。

しかし…その感覚に…
わたくしは心を奪われて、うっとりと…し始めていたので御座います。

微かに…
聞える…ような…
聞えない…ような…

これは…己の中で、創り出した《音》を…追いかけているのかもしれない…
そう…思いました…

必死で、記憶を辿り…《音》を自分で創り出す事で…
精神の均衡を計ろうと、もがいているので御座いました…。

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(9)】S)


《皮》を…
《革》で…

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(10)】S)


《覆う》…と言う行為が…
甘美で切ない陶酔を覚えるモノと…

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(11)】S)


わたくしは…認識し…始めて知りました…。

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(12)】S)


その瞬間にこそ…

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(13)】S)


-視えざるモノが…わたくしの身体の中で…産まれるのだと…。-

そう…確信し…悟ったので御座います。
《視えざるモノを視る》のではなく…
《視えざるモノを産む》のです………

その為に…わたくしは自ら…暗闇に堕ちたのだと…。

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(16)】S)


肉体と精神が…追い詰められていく…
己の呼吸音と、抑圧された感覚が…徐々に、シンクロを始めてゆく…

その瞬間こそ…
暗闇と混沌と…静寂と…身悶えする感覚の中で…

《視えざるモノを産む》…のだと…。

m-♀裸体+皮革(2010.04.29皮と革【(6)】S)


どの位の間…わたくしは…
その中で、身悶え…
その中で、無言の叫びを発していたのでしょうか…?

わたくしは…

雨音と…シャッター音の共鳴…
革の圧迫と…遮断された世界の中で…
《皮》を覆う《革》の圧迫された世界の中で…
わたくしは意識を手放し…
わたくしの口唇は…徐々に、血の気を失って…ゆきました…

しかし…
暗黒と…静寂の中で…
新たな…《感覚》が…わたくしに覆いかぶさり…
暗闇の中で…穴と言う…穴を犯しながら…

ぞろりっ…

と…潜り込み…また…這い出る…

…新たな《生-性-》の出現を…
感じていたので御座います。

それは…
わたくしを覚醒させ蘇えらせる為に…
女の穴の奥深くの、その体内に…

小さな…《蛇の卵》…を産みつけました…。

そう…
血の通わなくなった
わたくしの、真っ白な口唇の色を模倣した…

《蛇卵-じゃらん-》

を…。

§∽∽∽∮◆∮∽∽∽∮◆∮∽∽∽∮◆∮∽∽∽∮◆∮∽∽∽∮◆∮∽∽∽∮◆∮∽∽∽§

わたくしは…
遠くに…聞こえる雨音の中…

M‐♂の声を…聞いたような気がいたしました………。

そう…

『おかえり…』

と…。

そう…

《卵》を…宿した…わたくしの体内を見通すように…。

その時…
激しい落雷が…落ちた《音》を…聞いたのです…。
視えないはずの、わたくし眼球が、その鋭い光りを感じ取り、ラテックスのゴムの下で、ゆらり…と揺れていました…

それは…
《蛇卵-じゃらん-》を、我が身に宿した、わたくしの身体を冷たい…蒼い閃光が…貫いたように感じた瞬間でもありました…。

そう…
わたくしの体内の卵から…《淫魔》が…
産まれるのを祝福しているように…。

the end…。

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COMMENT

 RE:2604⇒ 束紗。様 

[ No:2606 ]  m-♀ さん m-♀

束紗。姫

ありがとうございます。
本当に…束紗。姫の御言葉を頂くと…その御言葉に我が身を預けたくなります。
実際にお逢いしたことは御座いませんが…
本当に…
どんなに心やすらいだか…しれません…。

私は…幼い時から、自分の持っているものを…
否定しないまま…
いえ…
むしろ…そんな自分を愛していたのです…

しかし…
それを…卵にして…
身体に…硬い鎧を身に纏ってしまいました…。

わたくしね…
自分の中にある…
卵をずっと…
まだ…いまだに…温め続けているのかも…しれません…

硬い鎧を着けたまま…
でも…
その、殻を破き…
孵化させて下さる方がかならずいる…
かならずおられる…

言葉を発しなくても…わたくしを見つけて下さる方が…きっといる…。
そう願い…
そう…思い…
そう…胸に…秘め…

でも…
もし…
現われなかったら…
わたくしは…その言葉を発することなく…
卵を抱いたまま…この身とともに果ててしまってもよい…
そう思っていたのです…

そのくらい…
わたくしには…大切な【想い】…でした…

だから…
わたくしは…心に想う方を胸に抱いて…
全てを閉ざしました…

わたくし自身が…
蛇の…卵になるために…
自分の声を聞く為に…
そして…M‐♂のお声をお聞きする為に…

この方の為になら…
もし…
仮に…
M‐♂の命を助ける為に…
わたくしの命を差し出しなさい…と言われたら…
喜んで…そうするでしょう…

そのくらい…M‐♂を想っています…

そう…束紗。姫が仰るように…
わたくしは…
わたくしの内側を…閉ざされた世界の中で感じたかったのです

自分の声を…
自分の吐息を…

途切れてゆく…世界の中でも…
ただ…彼だけを…想い続け…蛇の卵を育てる…

わたくしを…
彼への…
想いを…

感じたかったのです…

束紗。姫…
ありがとうございます…。

本当に…感謝しています…。
貴女にこれからも…祝福がありますように…。。。

m-♀拝…




 己の身体との対談。。 

[ No:2604 ]  束紗。 さん 束紗。

淫魔はその後順調に。。。
育っていらっしゃいますでしょうか?

私は淫らなるものに惹かれる気持ちや、
SM行為で感じてしまうことを否定しておりましたが、
なかなか否定しきれるものではなく、
今ではすっかりエロリア~ンにございます^^

目隠しをして資格を絶つと聴覚が鋭くなり、
視覚も聴覚も立たれたら・・・?
触角・・・皮膚感覚や、己の内面。。。
もしかしたら内臓の感覚まで鋭敏になるかもしれません。

耳を塞ぎ目を閉じてみれば。。。
蛇卵のなかで微睡みながら育まれている
淫魔の吐息すら聞こえるやも?




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