立ち枯れの世界｡

………M-♂に出逢えた……奇跡を……
此の白銀の雪原に立ち…M-♂の住まう向きの空を仰ぎ見上げながら
………私は感謝の念を禁じ得ませんでした…｡

足跡の無い世界に踏み込んでいく瞬間。
底なしの沼の様に深く沈みゆく雪の白さに…
もし影さえも無くし…
もし後ろを振り返り…
其の白く輝く雪原から自分の足跡が消え…
退路が途絶え…無くとも悔やむ事も悩む事も…私には無いでしょう。

私の想いが一片たりとも後ろを振り返る事が無かった様に…。
一欠けらの想いのピースも無くす事が無かった様に。

此処から…
真白なキャンパスに貴方に届ける《想いの絵》を描き…
今、舞い降る粉雪をパズルのピースにして届けましょう…。

どんなに細かく砕いても…
貴方はひとつひとつのを理解して…
私の想いの結晶を再生してくれるでしょう…。

我…

四神に祈り…
四神を呼ぶ…
我…
四神に咆哮し…

M-♂への≪想い≫を…写し出された《四神》に託す

（画像をクリックして下さい｡拡大します。PCのみポップアップ可｡）

　

空空寂寂(くううくじゃくじゃく)
此の世界のモノ…
形、在るも…
形、無きも…
全て…『空(くう)』なり…。

私達の世界に相応しい情景。
私達の《世界》は
《無》から始まり…
《無》から生まれり…

M-♂
見得(みえ)ますか…？
何物にも囚われない…無の心を此処から飛ばします…。

《私》と言う女龍を空(そら)』に解き放ち…
《貴方》が､かの地で踏み締める地の東西南北を護る事を祈りながら…
私の〝想いのピース〟を≪四枚の画≫に託し届けます…。

例え…
かの地は遠くとも…

貴方は《私のピース》を感じ…
受け取り…
《私の心》を組み…
《貴方の魂》のピースを加え…
再び､新しい絵を創造して下さるでしょう。

出来あがった新たな私達の《絵》を…
貴方の男龍に託して…
此の空(そら)を駆け抜け…
私の白い魂の大地を
其の貴方が染め上げた鮮やかな色の雪の結晶を携え…

私の静寂も…
私の激動も…
全て知る貴方が色を重ねた絵を私に投下し…私を見つけて下さい…。

此の白い大地に埋もれた私の激情を………

探せるのは…
M-♂…貴方だけ…。

此の白い大地に埋もれた私の躰を…化身した龍の尾で刺し貫いて…

私の灼熱を絡め取り…
朱に染めて…
其の無から生まれた…

私と貴方の愛と精の痕跡で…

此の白い大地を焼いて下さい…。

きっと…
焼いた大地から…
ふたりの…〝愛のカタチ〟が…
ふたりの…体液に濡れ塗れながら息吹く事でしょう…｡

…the end…｡