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【157】 § ガザ-終わらないモノ-《下》 §

2009/01/26 00:31
【エンドレス‐Endless‐】

終わりのないこと…。

さて…第一次世界大戦中…
英国はオスマン・トルコ帝国を攻撃する協力を得る為に、【三枚舌】の外交を行なったのであります。
イスラエル人が、祖国に帰れなかった間に、すでに、パレスチナには別の民族が住んでいたのです。
その人々にとっても…【パレスチナ】は、故郷であり、祖国になっていました。
帝国領であったパレスチナのアラブの人々には戦後の【独立国家】(フサイン=マクマホン協定)を…。
父祖の地への復帰を望むユダヤ人には、【祖国建国】(バルフォア宣言)を、共に認めてしまったわけです。
アラブの兵力か…
ユダヤの資本力か…
それに、加えて同じ連合国であったフランス、ロシアとの間でも大戦後の中東地域の分割を協議しており、本来の狙いはこの地域の直接支配であったのでありました。(サイクス=ピコ協定)。
第一次世界大戦後、国際連合の依嘱によって、イラク、ヨルダン、パレスチナ、レバノンは英国の、シリア、レバノンはフランスの委任統治下に入ったのです。
しかし、第2次世界大戦後の英国は中東から地中海にかけての安全保障の任を追いきれずにいた訳です。パレスチナにおいては、どんなに必死の政策をとっても紛争は激化し深刻となるばかり…。
1947年2月、あらゆる手を尽くしてきたが…既に、策はなく…。
1948年5月15日をもって、一方的に委任統治を終了すると宣言してしまったのでありました。
以後の処理を…国際連合に委ねて…。
1947年11月国連は総会で【パレスチナをアラブ領とユダヤ領に分割し聖地エルサレムを国連の管理下におく】と決議したのですが…
当然のごとく、アラブ側はこの案を拒否した訳です。
アメリカも反対だったので、この決議案は成立しないはずでした。
しかし…投票直前に【賛成】に周ってしまったのです。

『アラブに味方して票になるかね?』

と言ったアメリカ大統領トルーマンの有名な言葉です。
すなわち、彼が翌年の大統領選挙をにらんで、再選する為に、ユダヤ系の人たちの票が欲しかったと言うことです。
1948年5月14日イスラエル共和国は建国されアラブ諸国とパレスチナ戦争に突入していったのです。追われたアラブ人は難民と化した…。
以後…パレスチナはアメリカの内政問題となった訳です。
そして、英国はアラブを裏切り、ユダヤの資本力を欲し…
アラブと戦うイスラエルにアメリカとともに軍事支援を続けたのです。
一方は、やっと、手に入れた国を手放すまいと…
一方は奪われた国を取り戻そうと…
世界中を巻き込んで、壮絶な戦いを繰り返しているのです。
と…こんなに、簡単にまとめてはいけないとは思いますが…。
略式で表すならば…こんな感じなのでしょうか…。
諸説あろうと思いますが、複雑ゆえ、許されよ…。

大袈裟かもしれませんが…
何千年もの時間の中で…複雑に絡み合ってきた事情と民族同士であったのです。
前年12月の暮れから始まった、イスラエル軍のガザへの空爆は、年が明けても、断続的に続いておりました。

『年末から御正月にかけて、なんという報道だろう。』

と思っておりながら、テレビの、ガザに攻撃している映像ニュースを見ておりまして…

『あれっ…?』
と思いました。
『あれって、白リン弾…?』

白リン弾とは、白燐(WP:White Phosphorus)煙幕弾のことであります。
野戦重砲から発射する発煙弾で、煙幕やスモークマーカーとして使うのです。
地表への着弾による爆発と、時限信管を用いた空中での爆発の2種類の使い方があり、イスラエル軍は空中炸裂で発生する煙そのものを利用した砲撃を行っていました。
皆さんは、こんな、【映像】を、テレビで見なかったでしょうか…?

白燐弾(静止画)(2009.01.26【ガザ】S)
【白燐(WP:White Phosphorus)煙幕弾】

2004年ののイラクのファルージャで使われものと同一のものです。
確か、あの時、大騒ぎしたはずですが、実際に、忘れ去られていたようで…
今回、また、クローズアップされています。
あの時規制しなかったはずでは?
と思いました。

この【白リン弾】に関しても、『非人道的兵器』だ」として、使用禁止するべきだとの見解と、「兵器として有効な対人殺傷能力は期待できない」とする見解ととがあり…
今回も【使用の是非】について、議論されてるようです。
謎の超兵器のイメージがある方もおられると思いますが、実際、白燐(WP)弾は古くからある兵器なのです。
自衛隊も標定用スモークマーカーとしてのWP弾なら保有しておりますので、富士総合火力演習などでも、数万人居る観客席の目と鼻の先で白燐弾を炸裂させていますから、実際に見た方もおられるかもしれません。(ちなみに、平成20年度の防衛省の装備品の調達予定品目の弾火薬室のPDFファイルを見てみましたら、入っていますので、納期は今年ですから、新規調達分ありのようです。)
専門家の方々、新聞記事…色々な御意見が、今回も飛び交っております。
兵器に関しては、諸説、難しい見解があるようなので、深くは触れません。
【使用の是非】についてのうんぬんなどが、今回も議論をされているようです。
難しい議論は、その方たちの立場上の見解があったり、軍事専門家や、科学者の方などの、科学的な見地からの意見があったり、化学兵器禁止条約(CWC)のリストや、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の定義にふれてみたり…
ひとつの兵器に対して、様々な、議論、見方をすることを、今回も目の当たりにしました。

その難しい論議はおいておいて…単純なようですが…
戦場で使われるモノは、全て、憎むべきモノではないのかと思います。

殺傷能力があろうが…なかろうが…
どこで、どんなカタチで使われようが…
どんな、目的で使われようが…

その同一線上の行き着く先にあるのは、相手を攻め滅ぼす為、の【手段】だ…
と言うことです。

直ぐに、記事にしなかったのは、その時点でまだ【白リン弾】と、イスラエルからの発表がなかったので情報として正確ではなかったのと…
もし、【白リン弾】であれば、またクローズアップされる可能性があったので、今回も一体、どんな報道がされ、議論があがるのか…と思ったのでした。
そして、地上戦に移行しようとしていた矢先に、新聞で…
少女の写真を見た、わたくしは…【記事】として書くことが出来なくなりました。
あまりにも、静寂な少女の黒い瞳には生気を感じることが出来ず…
かといって…わたくしは、真っ直ぐに、ファインダーを覗いた、その少女の瞳の中に、未来をみなかった訳ではないのです…。

そして…
先頃、イスラエルから一方的な停戦の宣言がありました。
ハマスとの合意の停戦ではなく、停戦条件が埋まらなかったことに加えて、停戦を合意したとしたら、ハマスを【テロ組織】として孤立させたいイスラエルは…
ハマスを【対等な相手】として扱うことになってしまう訳です。
ハマスの政治的な立場を強めないためにも…
【勝ち逃げ】することにした…。と言うことです。
また、イスラエルでは、2月10日総選挙がありますから、なんとか、ハマスから停戦後に、2006年6月に拉致された兵士の解放を求めて、サプライズを狙いたいということもあります。
しかし、イスラエル国内では、兵士解放まで攻撃を続けるべきだった…との見解が根強くあるようなのです。
そんな、思惑の中で…
いつまで…停戦を続けることが出来るのでしょうか…。

そのニュースを見て…
今後のガザと…新聞の写真の少女に思いを馳せて記事に書いてみようと思いました。

ブログ的には、【エログ】で御座いますけれど…
常々、M‐♂が…
『ふたりの話しや、エロい話しだけではなく、色々な話題や、m‐♀の感じたことを書いてよいのですよ。』
と…仰って下さっております。
色々な話題の中から、【m‐♀】を感じたい…と言って下さっていらっしゃるのだわ…
と思っております。
例えば、今回の様な、お話しでありますと…【エロ】とは、まったく、接点がないように思われます。
しかし、【エロ】とは無縁のように思える、様々な触れ合いや、お話しの中でも、【m-♀】を感じて頂くことも、とても、大切なことであると思います。
その根底にある【m-♀】と言う、確かな存在をM-♂に感じて頂きたいと思うので御座います。
何時の日か、また、わたくしを抱き締める時…行為に及ぶ時…責めて下さる時…の為に…。

色々な接点から、M‐♂にm‐♀を感じて頂き、また…
わたくしも、M‐♂から、色々なものを学ばせて頂いて…
色々な面から御互いを感じ合い、お話し出来ればと思うので御座います。
心と心を重ね合わせていく中で…
きっと…
また…御逢いする時には、前の逢瀬の時と違った発見を、御互いがして、
手を握り合い…言葉を交わし…
身体を重ねられるのではと思うのです。

さて…
この戦争がいつ終わるのかとは…誰にもわかりません。
イスラエルが世界の圧力に応えて戦争をやめるか…。
あるいは、ガザの武装勢力を全て根絶しなくてはならないでありましょうが…
それは…
道筋さえ見えない不可能な任務なのかも知れません…。

黒い瞳…
その、少女の黒い瞳の、奥底を、毎朝、覗くように眺めています。
【黒い瞳】は、わたくしたち、日本人も同じ色をしています。
同じ色の瞳の色を持ってはいても…
生まれ…住む国…人種が違えば…その同じ色瞳が見る【現実】や【未来】さえも変わってしまうのです。
m-♀には子供はおりません。
けれど、子供は大好きです…。
せめて…
わたくしは…毎日、1月3日の新聞の写真を毎朝見て、何の接点もない少女の安否を思うことしか出来ないのであります…。
彼女が、生まれて来たことを、幸せに感じてくれる恒久的な時間が…訪れますようにと…。

そして…わたくしは、同時に想い人の姿も…心に想い描き、今日の一日の御無事を祈るので御座います。
彼の…M-♂の、生まれて来て下さった事に…感謝しながら…。

ガザの少女(2009.01.26【ガザ】S)
【ガザの少女…】

〔ガザ-終わらないモノ-[全3話]〕…the end…

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COMMENT

  

[ No:739 ]  m-♀ さん m-♀

[RE:736 ⇒1時26分の鍵コメ 様。]

1時26分の鍵コメ様…。

こんばんわで御座います。>^_^<
御来訪&コメントを、ありがとう御座います。

【戦争】と言うのは、本当に、心が乱れ、蝕まれ、【カタチ】のある身体や、【ヒト】の心を失くし…麻痺させてしまうものて゜御座いますよね…。
人間としての尊厳ってなんだろう…。
人間は何の為に生まれてくるのだろう…。
戦争は、特効薬のない病のようですね。

戦争の報道やニュースから感じる不快感と言うのは、堪らないもので御座いますよね。
きっと、鍵コメ様は、ちゃんと戦争の悲惨さを理解されているから、心に感じる負担や重荷を、理解しているから…
心が自動的にガードをしてしまったのだと思いますですよ。
とても、感受性が強くて、お優しい方だからだと思います。

わたくしも、鍵コメ様と同じで、新聞の写真を見た時、自分が見ている…
と言うより…少女に見られている様な気がいたしました。
ひとつの【戦争】が、引き起こされる背景と言うのは、様々な要因があり、争っている間の国だけでなく、諸外国をも巻き込んだ利害関係が多々あるように思います。
そして、ときとして、その国や歴史、民族、宗教…
複雑に絡まり過ぎていて、ほどく事さえ出来ないように思えます。
【戦うことが常識】の様なところに、生まれてきてしまった子供たちは…
いったい、どんな気持ちで日々を生活しているのだろうか…
と思います。
戦いの中で人が亡くなっていくことが、当たり前の世界…。
相手の国を、生まれた時から、憎むように教えられて育った子供たちは…
一体…どんな、心持ちなのでしょうか…。

こんな話しを聞きました。
ガザの通信員の方のお話しなのですが、その、記者の子供さんが、連日続く砲撃や空爆の為に、異常な緊張をしいられ、かえって、何時もより、食欲が増したのだそうです。
皮肉な結果で御座いますよね…。
そして、その食糧を買い出しに行く為に、危険でも外出しなくてはいけない母親…。
記者は、奥様に5分おきに携帯を掛けていたそうです。
…身体が生命への危険信号を、自然にキャッチして、食べることへの本能的な欲求が、生き抜いていく為に、子供の身体に働いたのでしょうか…。

そうですね…。
もし、わたくしたちが、そのような目にあったら…
鍵コメ様の御指摘のように、木の葉のように翻弄されて…
日々、暮らすのだと思います。
自分が、もし、同じ立場になったら…と言う、鍵コメ様の様な、目線が大切なのだと思います。

鍵コメ様が、わたくしの、つたない記事にコメントを寄せて下さったことに…
本当に感謝いたします。
一緒に、祈って下さる、その、お気持ちを、凄く嬉しく感じております。
ありがとう御座いました。m(__)m




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[ No:736 ]  - さん -

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