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M-0080219-m
不可思議な事で御座いますけれど…
始めて…【此処】で背中を晒した日…
わたくしは…
あれほど、高鳴っていた…
自分の心臓が…
時間が経つにつれて…
とくんっ…
とっ…くん…
ゆっくり…
ゆっくりとした鼓動に変わり…
と……っく……ん…
………と……く……
徐々に動きを弱めて…
やがて、いったん停止をいたしまして…
【今】…また、再び…動き出した様な…
気がいたしますの…。
不可思議な事で御座いますけれど…
【今】…m-♀…
穏やかで…
御座いますの…。
とっても…
とっても…。
実は、わたくしは、小さな頃から、人様に後ろに立たれたり、
気配を感じますと…
緊張をするので御座います…。
【緊張】と言うよりも…もっと、もっと…
攻撃的で激しいモノの様な気がいたします…。
背後を取られますと…
ぞくぞくっ…と、
殺気の様なものが、わたくしを包み込むので御座います…。
そう…自分自身が【殺気】を発してしまうので御座います。
【危険信号】
まさに…その様な感じで御座いました。
そして、わたくしの身体中の全ての体毛が…
危険信号を察知いたしたように、総毛立つのが解るので御座います。
脚…
腕…
脇…
背中…
胸の谷間…
全身は生える…体毛と言う…体毛が…
さわさわと…体表で揺れ動きます…。
そうして、鳥肌が立ち…
寒気より…
【熱】を感じるので御座います…。
何故か…
内側に籠った熱量が行き場を失い…
出口を求めて…
口腔を開けさせるので御座います…。
『…はっ…はぁ…あぁ…。』
わたくしの耳に、緊張の為に乾ききった口唇を、こじ開ける様にして流れ出た…
熱い吐息の音が漏れ聞こえてまいります…。
半開きにとなり、上下に開いた、唇の薄い皮膚を尖らせた舌先で…
ぐうるりっ…
と、舐め廻します…。
多少、潤いの戻った唇の皮膚が震えてくるのが…わかるので御座います。
身体の動く時は、後ろに立った人間との間合いを、自分が動いて…
するりっ…
と…外すので御座いますが…
何かに、集中していて、気付かずにいるうちに、背後に立たれたりいたしますと…
『…立たないで…』
と…押し殺して…絞り出すような声で、背後を振り返らずにお伝えするので御座います。
まるで…
後ろに、【眼】がついている様に【誰が居るのか…。】…
判るので御座います…。
わたくしは、固く閉じるので御座います。
瞼(まぶた)を…
そうして、その、気配が去るのを待ちます…。
深呼吸をして、胸が上下に隆起するのを感じながら…
神経を気配に集中し…
待つのです…
ただ…
ひたすらに待つ…ので御座います…。
へたに…動くと、背後に感じた気配に向けて…
抱いた殺気で、その【気配】を発する者の咽喉元に喰らいついてしまいそうな衝動に駆られるので御座います。
昔々の帯刀する武士なら、振り向き様に、言葉も発せず、上段から、刃を振り落してしまうかも知れません…。
どうして…
そのような、衝動に…
どうして…
その様な、感情に…
囚われるのか…解らなかったので御座います…。
わたくし自身に、どうしても思い出せないトラウマがあるのか…。
それとも…わたくしの中に巣を作る【獣】が…
野生の動物よろしく…
危険を察知した時に、条件反射のように、自分を突き動かす感情なのか…。
それとも…?
どうしても…
どうしても…
思い出せなく…
覚えもなく…
【判らない】…
と…思っていたので御座いました…。
【もしかしたら…あのことが、原因なのかしら…。】
そう思う事柄が…御座いましたが…
はっきりは、断言出来なかったので御座います…。
幼い頃から…今まで…
変わらず、持ち続けている【感情】…。
長い年月…
わたくしを、捉え続けるモノ…。
大袈裟と思われるで御座いましょうが…
【理由】さえ判らずに…
そんな感情を長く持ち続ける者に取りましては、大層なことなので御座います。
しかし…
ある日…
【その理由】に…一歩、近づいたので御座いました…。
To be continued…
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