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【181】 § 霧幻夢…《下》 §

2009/03/29 05:27
【幻想-異空間逢瀬-】

夢の中で…

抱き締められた彼の腕の感触が…

わたくしの身体に残って…

…………………おりました……。

まるで、わたくしの内側の襞を、ひとつひとつ数える様に、中で擦り上げているので御座いました。
その指は…何故か、かなり奥の方まで、入っているので御座いました。
自分の指は…こんなに長いだろうか…。
こんなに、関節の節が太かっただろうか…。
膣壁に、吸い付く様に当たるだろうか…。

【違う…。わたくしの指じゃ…ない…。】

限界で御座いました…。
わたくしは、霧に濡れた、冬枯れした芝生に両膝をついていたので御座います。

『ああっ…。』

発する、言葉で、口唇が、震えます…。
太腿の内側を、びりっ…とした感覚が襲ってまいりました。
微かな、痙攣を感じておりました。

その時で御座いました。
一寸先まで見えない濃い霧の中…。

霧に煙る風景の中に…誰かが【居る】ことを感じとりました。
あまりに濃い霧で御座いましたから…
その【カタチ】さえ、霧をスクリーンにする様に、容易に映っているので御座いました。

霧(2009.03.29【霧幻夢(10)】S)

わたくしは…判りました…。
その…霧の中に【誰】がいるのかを…。

わたくしは…
確かに…

M-♂を………見たので御座いました…。

これは、きっと…
夢の続き…そうも思いましたが…

でも…
思わず…その、白い霧に映った【影】に…
呟いておりました…。

m-♀ 紫浴衣(2009.03.29【霧幻夢(7)】S)

『……抱いて…。』

消え入りそうな声でした…。自分の耳にさえ届かないほどの小さな小さな声で御座いました。
すると、不思議な事に…また、白い霧が…すっ…と、わたくしの方へ、たなびく様に集まってきたので御座います。
わたくしに、絡み付くように、身体に纏わりついてまいります…。
やがて…白い霧は、先程よりも、尚確かな感触を持って、わたくしを包み込んでいきました。

わたしは…
【抱かれて】いました…。
一寸先さえ見えない、白い霧の中で、わたくしは…浴衣を肩から滑らせながら…
差し込んだ指を止めることが出来なかったので御座いました。
わたくしは、霧の中から現れた【影】に我が身を預けながら…
天を仰ぐようにして、時折襲う腰から下の小刻みに震えるような感覚に、眉を寄せながら耐えるしかありませんでした。
呼吸が…
吸う回数の方が増えていくのが判るので御座います。

『はっ…。は…ぁ…ぁぁぁ。』

喘ぐように…口が半開きのまま閉まることが御座いませんでした。
仰け反った咽喉元に…
何か…感じました…。
何かが…咽喉に手を掛けたので御座います。
うっすらと開けた眼に…白い霧に映った【影】が、膝をついた、わたくしに覆いかぶさってきたので御座いました。
と…同時に、わたくしの咽喉元に添えられた手の指先に力が入っていきました。

わたくしは…その、確かな手と指の感触に…
眼を見開きました…。

自分のバギナ-vagina-で、蠢く指と…
喘ぐ咽喉元の動きを確かめる、【その指】は…同一のものに感じたからで御座います。

わたくしは…確信いたしました…。
【これ】は…自分の手…指でない…。

これは…これは…
想い人の手であり…指…。

『…………M‐♂…?』

わたくしの呼吸の回数と心拍数が格段に上がった瞬間に…
差し込んだ、指の速度が増していきました…。

『あっ…あぁぁぁぁ。。。』

大量の温かい液体が、わたくしの下半身を濡らしていったので御座いました。

わたくしの意識が…そこで…途切れていきました。
気がついた時は、わたくしは、全裸で、白いシーツにくるまっていたので御座いました。
『夢だったのか…。』
と思いましたが…
…わたくしの、身体が外側も内側も濡れていることに気が付き…
また、自分の身体から霧の香りと、芝で擦れた膝に受けた感触を思い出しました…。
無意識に脚…
膝を触りますと、じゃりっ…と、微かに付いた土の感触が、わたくしの指先に伝わってまいりました。
そして何より…
わたくしの、バギナ-vagina-に残る…
激しい愛撫の感触の余韻…。

わたくしは…夢ではなかったことを悟りました…。

m-♀ 裸体(2009.03.29【霧幻夢(9)】S)

後で…聞いた話で御座いますが…
その【白い霧】の現象は、街中…全てを覆い尽くしていたそうです。
わたくしの…住んでいる町だけ…。
町と町との境…
丁度、河の境に、町同士を結ぶ、大きな橋があるので御座いますが…
そこから、わたくしの住まう町を見ますと…
町が白い霧で無くなってしまったように見えたそうです。
まるで、違う次元に取り込まれてしまったようで御座いました。

そう…
まるで…
ほんの一瞬…
わたくしの町を覆いつくした霧は…
わたくしの願いを聞き届けてくれたのです…。

彼と…
M‐♂との逢瀬を…
仲立ちしてくれたので御座いました…。

わたくしは…すでに、跡形もなく、霧の消え去った外界…
カーテンの隙間から差し込む、光りの筋を、我が身に受けながら…もう一度…

白いシーツの中で…
呟いておりました…。

m-♀ 裸体(2009.03.29【霧幻夢(8)】S)

『…抱いて…。』

小さな…小さな…自分の耳にも届かない声で…。
そう…呟いていました…。

…そして、微かな睡魔に、身を預け…
もう一度、短い眠りに戻っていきました…。

〔-霧幻夢…-[全3話]〕…the end…

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COMMENT

  

[ No:855 ]  m-♀ さん m-♀

[RE:854]⇒17時17分の鍵コメ 様

17時17分の鍵コメメ様>^_^<

御来訪&コメントを、ありがとう御座います。

【例え】が…アダルトでないところが【よか】でしょう?(^_-)-☆(笑)

日本人には、日本人の良さ…って言うのがあって…
ちゃんと、DNAの中に組み込まれているのでは…って思うのですよ。
ただ…
それを、…
気づくか…気がつかないか…
活かすか、殺すか…
って、言うのは、その人間次第なのだと思います。
そう言うものって、大切にして、どの時代になっても受け継がれていけば良いで御座いますよね。
【良いモノ】は、どんなモノで、あっても、自分自身を磨いてくれると思います。
良い意味で…男性らしく…
そして、女性らしく…って先人からの教えなのかも知れませんね~(^^ゞ

ええ~( ̄□ ̄;)!!そうなのですか?
羨ましいで御座いますねぇ~>^_^<
毎年、楽しみで御座いますね~(^^♪

【しなやかさ】…
まさに、そうで御座いますね>^_^<
その中に【色気や粋、品】などが生まれるのだと思います。
長年、つちかわれてきた伝統でしょうし、努力なのだと思います。
きっと、そう言う良いものは、日常でも、自然と出てくると思いますから…
これからも、長く良い伝統を守っていって欲しいですよね(^_^)。

鍵コメ様~。コメントを頂き、ありがとう御座いました<(_ _)>




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[ No:854 ]  - さん -

このコメントは管理人のみ閲覧できます




  

[ No:851 ]  m-♀ さん m-♀

[RE:848]⇒ブラントン 様

ブラントンさん

まいど~♪で御座います。

>今日の四国は良く晴れて気持ちよいです

こちらも、快晴で御座いましたよ~>^_^<
青い空を見ておりますと、晴れやかな気持ちになりますね。
手を伸ばしたくなってしまいます(笑)

>この日の霧はほんとにすごかったんですね。。写真でよくわかります

はい。
これでも、まだ、霧が、少し落ち着いたところを撮ったんで御座いますよ。
一時は、一寸先まで見えない状態で御座いましたから…。
下界の街中でこんなことになるとは思いませんでした。
太陽の光も、うっすら…ぼんやり…と言う感じで…
ホントに、びっくり、いたしましたですよ。

>しかし霧に抱かれながら『潮』を吹くとは、いったいどんな感覚なんでしょうか??
♂のブラントンには解らないですね


はい>^_^<
そうで御座いますね。
えっと…で…御座いますね…。
さすが、核心部分に触れてきましたですね~(笑)(*^。^*)。
やっぱり、その【霧の中】に、M‐♂を【見た】からだと思います。( 〃▽〃)ゞ
ブラントンさんの、御指摘下さって、仰って頂いたように、【霧】だけで御座いましたら…
濡れないでしょうね。
でも、その【霧の中】に、たとえ、自分の想いが創り上げた幻影だとしても、【M‐♂】を感じたことで、気持ちが高揚し、濡れたのだと思うので御座います。
ホントに、スクリーンになりそうな程、濃い霧でしたから、m‐♀の想いが投影されて、眼に見える【カタチ】になったのならば、それは、とても、嬉しく思うので御座いますよ。

>不思議な感じで3話を読ませてもらいました

ブラントンさんに、御目を通して頂けただけでも光栄です~(^O^)/
で…何時も、御心遣いを頂いた素敵なコメントを、ありがとう御座います<(_ _)>
今回のことは、自分でも、境目がなくなってしまった経験で御座いました。
夢と現実の【境目】に入り込んでしまっような…。

>いつも思うのですがm-♀さんの口元、髪の毛、指の仕草、たまらなく
いろっぽいです


ありがとう御座います。
そっ…そうで御座いますか?(*/ω\*) 照れマス~。←照れまくっております(笑)

御写真を撮らせて頂きます時は、頭の中に、M‐♂を、必ず、描きます。
カメラの先には、M‐♂が、居て下さっておられると思っているのです。(ヘンかな~(^^ゞ(笑))
もし、そんな【想い】が、雰囲気に表れて、ブラントンさんに感じ取って頂けたのなら嬉しいで御座いますね。( 〃▽〃)ゞ
口って…当たり前なのですが、声が出る器官で御座いましょ?
だから、【声に出したい想い】が、口唇に表れて、ブラントンさんが、そう感じ取って下さったなら…本当に嬉しいです。ありがとう御座います(*^_^*)。

髪の毛…大和撫子な熟女(笑)に、嬉しい御言葉をありがとう御座います。
日本女性には、髪は命で御座います。
色々な髪型が御座いますけれど、どの様な髪型でも、自分に似合うように整え、常に、女性として美しくしていたいで御座いますよね。
髪は前から長かったのですが、M‐♂と、出逢ってからは、美容師の先生と御相談して、なるべく、切らないように、カタチを整えるようにしています。
日常、お手入れをする時も、M‐♂のことを考えながら、櫛を入れます。
ヘンかも知れませんが…M‐♂を想いながら、お手入れをすることは、とても嬉しいことなのです。御蔭様で、だいぶ長くなりましたですよ~。
m‐♀は、Yokoさんの肩にかかる、髪の量も豊かで艶々した内巻きの感じ…
とても、素敵だと思います(*^_^*)。憧れます。

指…。わぁ…。 ( 〃▽〃)そうで御座いますか?嬉しゅう御座います。
あの…。ヘンな例えになってしまうかも知れませんが…
有名な【阿波踊り】が御座いますよね?ブラントンさんは四国で地元でいらっしゃるから、きっと、子供の頃から、慣れ親しんだ、素晴らしいお祭りだと思います。
m‐♀なんかは、テレビとかで拝見する訳で御座いますが…。
で…あの、【女踊り】って御座いますよね。
あの、手の先まで、足の先まで、行き届いた動きって本当に感動してしまいます。
上品で、艶っぽい…で、粋。
あれは、【能】などの、古典芸能もそうですが、日本人の豊かな感性が生み出した【動き】だと思います(*^_^*)。
押さえた動きなのに、凄く、エネルギーを感じます。
素晴らしい表現力で御座いますよね。

お話しをもとに戻させて頂いて…(笑)
指先…って、m‐♀にとっては、本当に不思議なパーツなのですね。
自分でも、気がつかないうちに、自分の感情が手の仕草に出てしまうような気がいたします。
自分の感情を指先が、変わって表現してくれている…そんなことを感じることが御座います。
例えば…
【M‐♂を抱き締めたいな…。鼓動を感じたいな…。】
って思いながら、写真に撮ったりしますと、自然に胸元を覆うように、手の位置が動きます。
わたくしにとって…手の動きは【感情】の表現かもしれません(^^ゞ
ですから、ブラントンさんに、御指摘頂いて…
『感性の豊かな方だな~(*^_^*)。』
って、失礼な言い方にならなければ良いのですが、思わせて頂きました。

本当に、何時も、素敵なコメントをありがとう御座います~<(_ _)>




  

[ No:848 ]  ブラントン さん ブラントン

i-237まいどですi-1
今日の四国は良く晴れて気持ちよいです


この日の霧はほんとにすごかったんですね。。写真でよくわかります
しかし霧に抱かれながら『潮』を吹くとは、いったいどんな感覚なんでしょうか??
♂のブラントンには解らないですねi-229
不思議な感じで3話を読ませてもらいました

いつも思うのですがm-♀さんの口元、髪の毛、指の仕草、たまらなく
いろっぽいですi-237





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