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M-0080219-m
そう…
わたくしの中に…【久しく棲む蛇-へび-】が…おります…。
それが…時折…
笑うように裂けた口を開けて、舌を頻繁に出し入れを繰り返し…
…蛇行しながら、わたくしに、寄ってくるのです…。
睡眠を取る為に横になりました時に、うなされることも…御座います。
いぇ…【夢】と言う【カタチ】になる前に、すでに、わたくしに染み付いておりましたから…
面倒な手順など踏まなくても…
【わたくし】を、のたうち回らせることは可能なのです。
咬みつく前に威嚇を行なうことなどしなくとも、威嚇もなく咬みつけば事は足りるのです。
毒牙の根もとに毒腺に、毒液をし込み、分泌させる必要などないのです。
ただ、咥えた獲物を逃さないよう先端が内側(喉)に向かって曲がっている【歯】を、心持ち深く食い込ませれば宜しいのです…。
ぐぅ…っ…
と…。
それは、上に細いため、無理矢理引き剥がすと皮膚に食い込んだまま折れてしまうことさえあるのです…。
無理に引き離すことをせず…顎(あご)の力が徐々に弱まるのを待つしかありません。
わたくしは…ただ…待つ…のです。
わたくしを捉(とら)えて離さない、【思考】と言う…【蛇-へび-】が…
【わたくし】と言う…獲物を捕食するために、咬みついてそのまま強引にくわえ込み、長い体でぐるぐると巻きついて締め上げて窒息させる…
その…寸前で…【わたくし】を…解放されるのを…。
頭の先から、足指の先まで…覆(おお)うような汗をかき、跳ね起きる【わたくし】の頸(くび)には…
べっとり…
と…首筋に絡む様に、滴(したた)る汗が噴き出しているのです。それを、手の甲で何度となく、拭(ぬぐ)いながら…
わたくしは…両手で顔を覆い、夜のしじまの中、何度となく、嗚咽(おえつ)を、その指の間から漏らしました…。
しかし…それは…
『…どれほどのもの…』
と…己(おの)が心を、奮(ふる)い立たせるのです。
それを…
【幾夜(いくよ)】…経(へ)て来たのでしょうか…。
もう…思い出すことさえ…久しい時間が、【わたくし】の中で過ぎておりました…。
それは、何十年と言う【時間‐とき‐】を経(へ)ておりました。
【わたくし】の中で…【巣】を作り、密やかに生息してきた【モノ】…。
わたくしは、それを、誰ひとりにも、口にしたことがなく…
勿論、肉親、近親者は知る訳ですが…
それは、あくまでも【経緯(いきさつ)】のみ…。
わたくしの胸の内側を知る者は、誰ひとり…おりませんでした。
…吐露(とろ)した事は…御座いませんでした…。
…【口にすること】により、瞬時に、その出来事が…
フラッシュバックをし、容易に、わたくしを追い詰めてゆく事が解るのです。
しかし…矛盾いたしますが、自分の身体の奥深くに【それ】を封印している事によって…
わたくしは【身体】も【心】も解放されないままになっておりました。
そう…
【あの日】から…
わたくしの【時計の針】は時間(とき)を刻むのを…止めてしまったのでした…。
その後…【M-♂】…
【彼だけ】に…その真相…【わたくしの心情】を伝えることとなりますが…
この段階では…
彼に伝えたい【オモイ】と…
それが、出来ずにいる【キモチ】が…
鬩(せめ)ぎ合いを繰り返しておりました…。
【その】…葛藤(かっとう)に…身悶えすることしか…出来ずにおりました。
始めて…でした。
こんなことは…【始めて】…でした…。
【人】に【伝えたい…】と思ったことは…。
【自分自身】を晒したい…と感じたことは…。
…【吐露】することの出来ない…切なさ…。
…【吐露】することで、わたくしを襲うであろう…辛さ…。
わたくしの身体と精神を覆う…
見えない…【手枷(てかせ)】…【足枷(あしかせ)】…。
ただ…【伝えたかった】…。
彼に…。
M-♂に…。
【伝えること。】…
その、難しさを痛切に感じた瞬間でも御座いました。
この日の深夜…
そんな胸の内側を、M-♂にメールでお伝えし…
また…M-♂から、御返信を頂戴し…
そして…それに、わたくしが応え…メールを送り返し…
それに、M-♂が応えて下さる…。
そんな…夜のしじま…静まりかえる周囲とは、うらはらに…
【わたくし】の心は…激しく揺れていたので御座います…。
To be continued…
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