【Ｓ】と【Ｍ】と言う関係について…です。
一般的な【ＳＭ】の定義から、考えを巡らせると…。
性風俗の文化とすれば…支配．被支配と言う役目を割り当て、
【加虐嗜好－Sadism－】である【主人－top・トップ－】が…
【被虐嗜好－Masochism－】である【奴隷－bottom・ボトム－】を…
身体的にまた、精神的に責め…性的興奮を得る形式を表しますが…

しかしその多くの場合…【主－top－】が快楽の中心の様式(プレイ)になってはしないか…
と言うことです…。

それは【肉体的】にも…【精神的】な部分の…双方でです。

【ＳＭ】は…パートナーがいて…初めて成立する性的な行為でありますけれど…

本当にパートナーのことを【理解】して、事に及ぶ【主】が、どのくらいるのか…

【ＳＭ行為】事態が、ソフトにしろ…ハードにしろ…
パートナーを追い込む行為です。ある種の危険行為が含まれる訳です。
【信頼関係】があって…その上で、行為に及ぶことは…
パートナーへの愛情に、ほかありません。
【主従関係上】に【情】が必要なのか。と言うこともあろうかと思いますが…
【信頼関係】と言い換えても良いのでは…とも思います。
(今、m‐♀が語っているのは…「性的サディズム」などの様な、
性的興奮を得るために（相手の意向にお構いなく）一方的に虐待するということではない…
事を御了承下さい)

例えば…ボンテージなどの拘束行為の最中に、体調に変化を、きたした場合…
パートナーと最初に…
【セーフワード】など…行為を中断させるための合図をお互いが確認しあえる…
という事も大切な…【ＳＭ】への道筋だとm-♀は思うのです。

コミュニュケーションが取れている…と言うことは重要な事であると思います。

行為の最中に…【何か】あった時、従たる者が【ＮＯ】言える事…
【その】行為に…失敗あるいは、粗相(そそう)があったとしても…
また、【主】がそれを許容し…【逃げ】を作ってやれる事…
それが出来なければ、【罰】と称して…違うプレイに移行することもそうでしょう

ただ…【命令】されたことをする…
【主】の思うがまま…
これもあり…だと思います。
性風俗としての【ＳＭ】とは…ある種の割り振りされた役割の演じ分けであるのですから、
パートナー間で確認が取れていればいいのです
しかし、これだって…結論から言えば…何かの、きっかけの中で…
【主従関係】を成立させた時に…
【命令されてもいい】と言う宣誓をしている訳ですから…
一種の【確認】でありましょう。
勿論、全て【主】の判断による管理も、大変かとも思いますが…。

ただ多くの場合は『【ＳＭ】とは…こういうもの…』
と言う…【枠(わく)】を作り、線引きをしているのではないのか…
と…言うこと…。

その【枠(わく)】に囚(とら)われて…
本来の本質の部分を忘れてはいないのか…？

自分の眼の前にいるのは…【人】だと言うことに。

【従たる者】を【犬】に例えようと…【豚】と呼ぼうと…
【人】は【人】…
その認識があって…【人】以外の【モノ】に例えることで、興奮も生まれてくるのでしょう。
【人】と解っているから…成り立つ【感情】だと言うこと…。


真剣勝負のせめぎ合いの中で…

【受け】る者がいるから…
【責め(攻め)】が…可能な訳です…

【攻守】…が【存在】する訳です
攻める側は…
守る(受ける)側を…
【理解】することで…より…強い信頼の上に成り立った
【責め】が可能になり…
プレイの幅も出てくるのではないのでしょうか…

【戦い】で形容するならば…
【守備する側】を知る【理解】する事で…
【攻撃する側】はより、深いダメージを与える事が可能な訳です

【カタチ】に囚(とら)われた【責め】よりも…
もっと深い…【心】を抉(えぐ)らるような【責め】が可能だということ。

そして…どんな、【責め】を受けようと…
【信頼】と…
【理解】があれば…

bottom‐ボトム－の【心】は…
常に…top‐トップ‐に向いていると言うこと。

【カタチ】などに囚(とら)われることない…
互いの【ココロ】に囚われていくこと…


…Ｍ-♂と出逢って…
…Ｍ-♂の手を取り…
…Ｍ-♂を…ひとつひとつ【知って】いき…

彼の持つ…【S‐sadism‐】と…【M‐masochism‐】に触れた時…
わたしの…【S‐sadism－】と…【M‐masochism‐】が…溶けあい…

…ひとつになっていったのです…
…まるで…【融合(ゆうごう)】…していくようだ…と思いました…

…それは…【抑圧】からの【離脱】…

もしかすると…
ふたりが…同時に【解放】されることこそが…

…【Ｓ】と【Ｍ】の始まりなのかもしれません…


互いの身体を束縛する【囲い(かこい)】は…必要ではない…と言うこと…
互いの魂を拘束する【手段】は…必要がない…と言うこと…


【SとMの世界】は【眼に見える形】さえ【存在】しないのではないのか…

【主】と【従】さえ…【存在】しない【無の世界】…

ただ…その…パートナーの【存在】こそが…
【全て】の始まり…

【鎖‐くさり‐】であり…
【楔‐くさび‐】なのだと…

わたし…m-♀は、Ｍ-♂と出逢い…感じたのです。

その…【存在】が…全て…

【定義】など…必要ではなく…
もう…それさえも、超(こ)えて行って…良いのではないのかとさえ思えると言うこと。
ふたりが【言葉】に惑(まど)わされ…操(あやつ)られるのではなく…
ふたりで【言葉】を紡(つむ)ぎ…創(つく)りだしていけるのではないのか…

…そう…
【何がＳＭ】なのか…ではなく…

これは…わたしたちの為の…
わたしたちだけの【ＳとＭの世界】なのだということ。

…【わたしたちのＳとＭ】と言う【言葉】を創造していくのだと言うこと。