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【164】 § 獣の背中…《4/5》 §

2009/02/10 23:59
【符号-蘇えるモノ-】

………東京………

【残暑】…夏の終わり…
【道幅の狭い】…商店街…
【赤い】…消防自動車…
【白い】…ダンプトラック…

わたくしの…眼の前に現れた場景に…
バラバラだったパズルが…
はめ込まれていきました…。

わたくしの、脳内でフラッシュバックした光景がありました…。

幼い頃…、わたくしは、東京に住んでおりました。
あれは…3~4歳の頃で御座いました…。
残暑の残る、昼下がり…
夏の終わりの日差しは容赦なく、アスファルトに照り返しておりました。
わたくしは、地元の商店街におりました…。
道幅は、そんなに広くは御座いませんし…
商店街自体の距離も直線にしても、そんなに長くは御座いませんでしたので、規模は大きく御座いませんが…
でも、両側に隙間なく建つ、お店は、食べ物を扱うお店から、お洋服や電気屋さん…業種の種類も多く、【此処】でほとんどの用が足りてしまう、そんな便利な場所で御座いました。
そして、それぞれの御店に活気があり、街の中心的な場所でも御座いました。
ですから、暑い日だと言うのに、買い物をする人が沢山、行きかっておりました。

わたくしは、【その日】…
母に連れられて、一緒に、御買物にお出かけしたので御座います…。
御買物をしていると…
わたくしに、声を掛けて下さった方がおられたので御座います。
それは、わたくしを、御買物に行くたびに、可愛がって下さる八百屋さんの御主人で御座いました。

自分の腰より高い、丸いパイプ椅子を差し出して、わたくしに座るように手招いてくれています…。
わたくしは、母の了解を得て、八百屋さんの店先に駆けていきました。
すると、御主人が、わたくしを抱き上げて座らせて下さいました…。
手には…パンダのぬいぐるみを、しっかりと抱えていました…。
母は、見知った方に相手をしてもらっている、わたくしに安心して、道路の反対側で所用を済ませておりました。
その時でした…。

ごうっ…

と…一陣の強い風の様な【モノ】が、わたくしを襲ったので御座います。
突然…わたくしの、眼の前の風景が【無くなった】のです…。
店先に、綺麗に盛られた、色とりどりの野菜や果物が…
わたくしの視界から、突如として消えたので御座いました…。

それは…一瞬でしたが、何か強い衝撃のようなものを感じていました。

瞬間…わたくしの身体が…
ぽーんっ…
と…空に飛んだのです…。

夏の雲(2009.02.10【獣の背中(9)】S)

そうして…

アスファルトに、じかに落下したので御座いますが…
着地した時の、その感覚は無かったので御座います。
もしかして…あまりの衝撃に身体が麻痺していたので御座いましょうか…。

商店街の道幅いっぱいの車幅のある大型のダンプトラック…。
何故、そんな車が、狭い商店街に入り込んで来たのか…。
自分が【背】を向けた方向から来た【白いダンプトラック】が、運転を誤り、八百屋さんに突っ込んだのです…。
その車体が、店先の椅子に座っていた、わたくしを捉え…跳ね飛ばしていました。
その瞬間、全ての音が消え…
わたくしは…身体の感覚を失しなっていました…。
後で、聞いた話しでは、かなりの距離を飛ばされたようで御座いました。

途切れ途切れでしたが…耳に…
騒然となる現場の音や…人々の怒号が…聞こえてきました…。

【誰か】に、抱き起こされて呼ばれているように感じましたが…
見えていませんでした…。

やがて…わたくしを呼んで下さる、人々の声さえも、徐々に聞き取れなくなっていきました。
ただ…母の声だけは…聞こえていたので御座います…。

道路(2009.02.10【獣の背中(8)】S)

≪誰か…泣いている…?≫

そんな風に思った記憶が、今でも、残っているので御座います。
そして、母の声に交じって聞こえてきた…
消防車のサイレンの音…
どなたかが、消防署に連絡をして下さったのですが…
何故か…
救急車ではなく…消防自動車が到着したので御座います。
眼の前で起こった事に、消防署に連絡をして下さった方が動転されて、『火事だ。』と伝えてしまったと…後で聞きましたが…
もしかすると、火災の危険性があったのか…
レスキューを必要と判断して、出動して来たのかも…知れません…。
わたくしは、その時に、一時的で御座いましたが、視力を回復いたしました…。
始めに見たのが、消防の方の銀色の制服…。
しきりに、声を掛けて下さっていたように思います。
それと、母の泣いている顔…。

寒い…。

徐々に身体が、冷えてくるのが判りました…。
真上から、強い日差しが照りつけていると言うのに…寒さを感じていました。
伝えたいので御座いますが…

声は…出ません…。

不思議な事に、自分の頬を伝う涙の感覚だけが…鮮明で御座いました。
消防の方が、わたくしの手を、ぎゅうっと…握り締めていて下さっていたように思うのです。
そして、パンダのぬいぐるみの手を、わたくしの手に握らせてくれたように思うのです。
わたくしは、救急車を待たないで…隊員の方に抱かれたまま、消防自動車で病院に搬送されたのです。

記憶は、そこで、途切れています…。

幸い…小さく、体重が軽かったことが幸いし、跳ね跳ばされたにも関わらず、骨折や、内臓に大きな損傷も受けずに軽傷で済んだのです。

お店は、めちゃめちゃで…現場が、あまりに酷い状態でしたので、周りにいた方々は、『助からない。』と思われたそうです。
しかし、本当に幸いな事に、命には大事ない状態で、わたくしは助かりました。
ただ…意識だけはが戻らず、意識障害をおこし昏睡状態で約一週間を過ごしたとのことで御座いました。

一週間後…ようやく眼を醒ました、わたくしのベッドの横には…
あの…パンダのぬいぐるみが寄り添っていてくれました…。
その後、無事に、退院をした、わたくしで御座いましたが…
ただ…精神的なダメージは、幼い心に強く受けていたようで御座いました。
その時のトラウマ(traumatic experience)なので御座いましょうか…。
暫らくは、御外に出ると【後ろ】ばかりを気にしていたと…周りの者に言われました。
思い出したように、泣きだしたりと言うこともあったようで御座います。

そしていつしか…
子供なりに、自分を守ろうと…
その【記憶】を封印してしまっていたのかも…しれません。
【記憶】としては…残り…
事故があったことは、覚えているので御座いますが、まるで、自分を守るように…
その【事故】のあった時の≪感情≫と言う【記憶】…
ものごとを感じ取る精神の働きが機能しなくなり…
その時の【感覚】を…思い出せなくなっていたので御座いました。

そう…
事故にあった【記憶】はあるのにも関わらず…
事故にあった時の【感情】を殺してしまったのかも…知れません。

そうして…わたしくは、自分が【何故】…
【後ろ】を気にするのか…と言うことさえも…
まるで、【記憶の狭間】に、引き摺りこまれたように…
漠然としてしか、解らなくなっていたので御座いました。

To be continued…

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COMMENT

  

[ No:781 ]  m-♀ さん m-♀

[RE:779 ⇒はな爛々 様]

はなさん>^_^<

こちらにも、コメントを、ありがとう御座います<(_ _)>

>m-♀さんに比べたら まったく小さな体験なのですが
私は 小学校3年生の時に 昼間から クリトリスを触られる痴漢に遭い
男性不信の時期もあり セックスは汚いと思っていました


いえいえっ!
とんでも御座いません。それは、とても、お辛い経験をなさいましたですね。
小学校3年生と言えば…
本当に多感な時期で御座います。
女の子にとっては、生理も始まる前くらいになりますから、身体も心も変化がある時で御座います。まだ【性】と言うものが漠然としたイメージで御座いますでしょ。
その時期って…。
そんな時に、卑劣な痴漢に遭遇されてしまわれたのですか…。
さぞ、御心が傷つき、悩まれたことと思います。
大人の男の方が、怖くなったりいたしますよね?異性に不信感を持たれたりするのは、当然で御座いましょうね…。
セックスに対するイメージも、殺伐としたものになってしまわれると思い、御察しいたします。
本当に、お辛かったと思います。
でも、はなさんは、そのお辛い経験を正面から、見詰めて、大人になっていく過程の中で、きちんと対応されていったので御座いますね…。
はなさんは、凄い方で御座います(^.^)。

>今は 痴漢プレイ大歓迎!!ですが(笑)

御互い、大人になりましたね~( 〃▽〃)ゞ(笑)
うれうれの熟女で御座いますわね~。わたくしたち~(^^♪

>そんな大混乱と命の危険の経験を
m-♀さんの心は しまいこんで 自分を守ろうとしたのですね
辛かったですね・・・
生きて ここにいてくれて ありがとうございます
m-♀さんが生きていてくれて 本当に良かった・・・
これからは M-♂さんがいてくれることで
少しずつ トラウマを認識していく事ができるのでしょうか?
そうなるといいですね


はなさん(*^_^*)。
ありがとう御座います。
わたくしは、はなさんに、お伝えしたいです。
『はなさん。生まれてきて下さってありがとう御座います。』って…。
こうやって、お話しをさせて頂けることは、本当に掛け替えのないことです。
人は、それぞれ、色々な経験をいたしますが…
マイナスの経験であっても…
それを、自分のプラスに転じることの出来るPowerを持ちたいと思っております。
そう思えるのも、M‐♂の、御蔭なのです。

m‐♀にとって…M‐♂は、本当に、掛け替えのない存在なので御座います。
M‐♂は…わたくしにとっての【宇宙】みたいなものなので御座います。
色々な意味で、わたくしと言う【扉】には、二重三重の鍵がかかっておりました…。

それが…M‐♂と、出逢い…その封印が、溶け始めていきました。
本当に不思議なので御座いますが…
M‐♂と出逢ってから、急に、自分の身体にも、心情にも、幾つかの変化が重なっておこったので御座います。
まるで、集中するかのように…。
それに、対応していくことが出来たのは、M‐♂の存在だと、わたくしは思っています。
遠くにいらしても…
【M‐♂が、存在して下さっている…。】
その、真実だけでも、わたくしの励みになっておりました。
ただ、本当に、お恥ずかしい話しで御座いますが…
わたくしは、至らない部分が沢山御座います。きちんと対応しきれていない事の方が多いので御座います。
それでも、M‐♂は、見守っていて下さっておられます。
有り難いことであると感謝しています。
人間で御座いますので、時として誤った対応をしてしまうこともあろうかと思います。
そんな時は、真摯に受け止め、修正をするように心掛けております。
束紗。さんが仰って下さったように…
【魂が学んでいる。】のだと思います。今は、懸命に、学ぼうとしているのだと…
そう思います。
ここで、お話ししていないことも、御座いますが…
これから、少しずつ…【此処】で、わたくしの事を語っていきながら、M‐♂への感謝の気持ちを綴ってゆきたいので御座います。
そして、その、勇気を下さり、気持ちを支えて下さっているのは、M‐♂の【存在】で御座います。
例え…遠い地にいても、わたくしの【想い】は変わりません…。
そして、何時でも、彼の、御無事と幸せを願ってやみません…。
この身体がお側におりましたら…
どんなことも厭わずさせて頂きたい想いで御座います。
しかし、それは、叶いませんけれど…
せめて【心】は、常に、寄り添わせて頂きたいと願い、思っております。
心を通じ合わせたい…
心を紡いでいきたい…
心を寄り添わせたい…

M‐♂と、色々なことを、御一緒に共有し創り上げてまいりたい…。
長い時間を掛けて…
ゆっくりと…
M‐♂の存在に感謝しながら…。

>あ! それは 5/5の内容か・・・? 先走り 失礼致しましたm(__)m

ありがとう御座います(*^_^*)。
M‐♂への【想い】とともに、昨日、アップさせて頂きました。
御拝読下さると、嬉しゅう御座います<(_ _)>
心温まる、コメントを頂き感謝いたしております(^.^)。




  

[ No:779 ]  はな爛々 さん はな爛々

すごい 体験でしたね・・・
それは トラウマになって 封印したくなっても おかしくない経験だと思います
体験していない私には 想像する外ありませんが
年端もいかない子供にとっては 世界中がひっくり返って
信じられない とんでもない事が起こっているようなものですものね
大人だって 動転するのに・・・ よくぞ生還なさいました

m-♀さんに比べたら まったく小さな体験なのですが
私は 小学校3年生の時に 昼間から クリトリスを触られる痴漢に遭い
男性不信の時期もあり セックスは汚いと思っていました
今は 痴漢プレイ大歓迎!!ですが(笑)
白 大音響 衝撃 サイレン 赤色 銀色 泣き声・・・
そんな大混乱と命の危険の経験を
m-♀さんの心は しまいこんで 自分を守ろうとしたのですね
辛かったですね・・・
生きて ここにいてくれて ありがとうございます
m-♀さんが生きていてくれて 本当に良かった・・・
これからは M-♂さんがいてくれることで
少しずつ トラウマを認識していく事ができるのでしょうか?
そうなるといいですね
あ! それは 5/5の内容か・・・? 先走り 失礼致しましたm(__)m




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