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【66】 § 逢初-あいぞめ-≪其の十二≫【接吻】 §

2008/07/15 17:02
≪接吻-kiss-≫

……くちびる…と…
……くちびる…の…

…その間にあるもの…

…それは…何…?…

わたくしは、M-♂の…【口唇】を、感じていました…。
【唇】の皮膚の薄さは…より一層…M-♂を【連想】させるのです…。

それは…
M-♂の…人体の温度…。
M-♂の…刺激された唾液線から溢れ出た、消化液が滲(にじ)み…濡れることで生じる透過(とうか)される…艶やかな色身。
M-♂の…気管の内側を覆(おお)う…粘液で湿った組織を通り抜け、わたくしが感じる、吐息の湿度…。

【全て】…
【全部】…
【みな】…

…M-♂で御座いました…。

…身体に開いた【開口部】のひとつ…。
消化器官の最先端であり…
呼吸器の末端…
【そこ】から…感じるられるものが…【M-♂】と結び付けてゆく作業をするので御座います。

口は…その、口腔内に備わっている…歯により、取り入れられた食物は分断され…把持(はじ)され…取り込んでゆきます…。
わたくしは…【口】の持つ外界の物質と関わる、様々な、その工程(こうてい)に…
それに、M-♂を…結び付けるので御座います。

その【口】は…わたくしの乳房を食(は)み…貪(むさぼ)り…
その【口】は…わたくしの身体の線を捉(とら)え…
その【口】は…わたくしの熟れ具合を感じ取り…
その【口】は…わたくしの陰部の柔らかな果肉の弾力を知り…
その【口】は…わたくしの味を確認し…

その【口】で…啜(すす)り…咀嚼(そしゃく)し…取り込んでいくのです…。

【口】とは…食物を摂取(せっしゅ)し、味わうことにより、生命を維持(いじ)し、飲食の喜びを知る器官であります。
そして…性行為でも…口の…また、唇の接触は重要な意味を持つので御座います。

では…その【口】で、M-♂の…
口唇-Lip-を、自分の唇に重ねることで…
男根-penis-を口にし、咽喉の奥まで、差し入れることで…
アナル-anus-を、口に触れさせることで…
乳首-nipple-を、転がし…
身体の線に沿(そ)い…這(は)わせ…
M-♂の、手や足の末端部…
手の指…足の指をも…口に含み、しゃぶり…

【口】を用(もち)いて、M-♂の【全て】を、わたくしの記憶の中に留めておきたいと欲する【心】は…
【M-♂】を、味わうことによって…
【M-♂】にも、その行為によって、心が満ち足りて欲しい…
と…思うことなので御座います。

【欲する】…と言うことは…自分に対しての願いであり、望みであり…享受(きょうじゅ)すると言う欲求とだけではなく…
その、根底にあるのは…決して…第一人称(だいいちにんしょう)ではなく、相対しているパートナーの【存在】があり…
その【想い】が、自分を突き動かす原動力となり…
【向き合うパートナー】の…
【欲するモノ】を、理解しようとする心根(こころね)が、わたくしの中に【根】を張るので御座います…。

表そうと意識をしなくても…、自然と、突き動かされた…真情(しんじょう)と…
表そうと意識をすることによって、生まれ出た心情(しんじょう)とが…
【カタチ】となり表現されるので御座いましょう。

その、表し方は…様々にあるので御座います。
数式があるわけではなく、文法の法則に、当てはまる訳でもない…。
その人間の持つ特性や、個性も御座います…
一概(いちがい)には言えぬもので御座います…。

ただ…それは…どの様な【カタチ】であれど…
それぞれの、心地よい感情…【快楽】…への、
足掛(あいがか)りの、ひとつとなり…肉体に繋がっていくのやもしれません。

…M-♂の【口】も、また…

…【わたくし自身(m-♀)】を…【知る】作業をするのです…。
…【わたくし自身(m-♀)】を…心に留め持つ…最先端での作業を行うので御座います…。

…【わたくし(m-♀)】を知っていくM-♂の…【口】…。

わたくしは、【その】口を…自分の【口】に、重ねて頂いたことにより…
わたくしの、どこかしこに…これから触れていくであろう…
M-♂の唇の感触を知り…
その【口】が、触れた瞬間に条件反射の様に、無条件に【M-♂】を感じ、認識することを覚えたので御座います。

…そして、M-♂が…その…
…【口】で…
…【手】で…
…【指】で…
…【男根】で…

…【心】で…

M-♂の五感の【全て】を、使い、味わい、そして、知った…
【わたくし】が…その彼の眼の前で…

…他人棒を受け入れ…
…どんなに、淫らになり…
…肉体を震わせて…のたうち廻る姿を、晒(さら)し…
…淫乱な姿を曝(さら)け出し…狂い堕ちて逝くさまを見せたとしても…

そこに…
M-♂の…そして、わたくしの…御互いを【想う】気持ちがあれば…
それは…喜び以外のなにものでありましょうや…。

…【そこ】に…必ず…M-♂が、おいでになるので御座います。
…M-♂を、ともに、堕ちて逝く御相手として…認識し、見定め…
…手を取りあった…身じろがない【想い】が…
…【そこ】に…確かな【カタチ】として、【在る】ので御座います…。

…くちびると…
…くちびるの…
…間にあるモノ…
…それは…

…例え…くちびるに、セクスに、触れることが出来なくとも感じる…

…確かな【存在】…

…なので御座います…。

わたしくは…そこで…あらためて、思い、そして…感じいったので御座います…。
M-♂は…今まで…その遥か遠い距離さえ超えて…
御自身の【存在】を…わたくしに、感じさせて下さっていたことを…。

M-♂の口唇が、ゆっくりと…わたくしの唇から外れ…
その、口唇が、なぞるように…
頬に移動し…
わたくしの頬にも…柔らかな、くちづけの印を押して下さいました…。

…頬に移動して行くM-♂の、口唇の感触に疼(うず)きを覚え…
睫毛(まつげ)を震わせながら、眼を開けますと…
丁度、部屋から見えるバスルームの硝子(ガラス)が…曇り始め…
浴槽にお湯が溜まってきたことを教えてくれておりました…。

To be continued…

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